2010年 09月 20日
絵本を届けに行く |
カンボジアへボランティアツアー「子どもたちに絵本を届ける活動」の添乗業務としてシェムリアップに行ってきました。
どんな活動?なんて不思議に思う方もいるかもしれません。
簡単に説明すると、
カンボジアはポルポト政権下で文化的なものすべてが破壊され「教育」自体が失われました。
その実際の教育現場である小学校で子どもと「思い切り」遊ぶツアーです。
でも、その実内容は深いです。
内戦が終結し、安定してから10年もたっていない国。
学校で教鞭を振るっている先生自身が教育を受けたことがないため、「教えること」が分からないのです。
「絵本を届ける活動」は実は、絵本を届けることも目的ではあるのですが、真の目的として、ボランティア参加者が子どもと体当たりで遊んであげたり、しっかりと向き合ってものづくりを教えたりすることで、先生や大人に「教えること」ということをその行動から伝えることにあります。
ボランティアってのはこの年になって、偽善的で胡散臭く感じていたのですが、実際関わってみてこうした考えが吹き飛びました。
もちろん、こうしたボランティア活動を運営している組織は星の数ほどあり、そのほとんどが結局のところ、現地をかきまわすだけだったり、上から目線で資本主義を植え付けるだけのどうしようもない組織が多いので、要注意です。
よくある間違いは、ただモノを配り散らして、結局、現地の子どもを「物乞い」にさせてしまう奉仕活動。私はどんなに貧しい国だとしても旅先で安易に子どもにモノを与えたことはありません。
ネパールの子どもの「物乞い」意識は悲惨なほどです。(欧米人トレッカーが配りちらした結果と言われています)
私の参加した組織では訪問先とするの学校は各校、1度きりの訪問としています。
ですから、学校の先生の「学ぶ」姿勢や参加者も一期一会のほどよい緊張感と責任感を持って活動に参加できます。そして、子どもも「与えられる」ことになれるよりも「感謝の気持ち」を深く持つことができるのです。
現地が本当にしっかりと、10年20年先のその国の未来を考えている運営組織を選ぶことができると、きっと私のように目からうろこの経験が可能です。
カンボジアならここ。
▼PITA
→ http://www.pitt.co.jp/pita/profile/index.html
子どもの笑顔は宝です。
昔、バックパッカーだったころ、カンボジアはまだまだポルポトゲリラの影響で自由旅行ができない国でした。何人もの旅行者が行方不明になっていたものです。
でも、今は治安も回復し、笑顔があふれています。
メコンの恵みでもともと豊かなカンボジアを取り戻し始めています。
一人でふらりと旅行したい国がまたひとつ増えました。
by gugublog
| 2010-09-20 14:10
| Indchina