2010年 12月 03日
キノコを狩る! |
ドコノコノキノコ~♪ なんてNHKのキノコのうたが頭から離れない昨今ですが、つい先日、信州の山の中に分け入り、キノコを狩ってきました。
このキノコを狩りに行く数日前の夜。かみさんの自宅にて、小さな酒宴がありまして、、、
師曰く、
「このフライがなんだか当ててみよ」
弟子曰く、
「随分あっさりした脂身ですね。クセもないし、いったいなんなのですか?」
師曰く、
「未熟なり。これはキノコじゃ。」
というくらい、食感が脂身のようにふわりと口どけする肉厚で柔らかみのあるキノコ料理を食べたのですが、それがこのムキタケだったのです。
実際、上記のようなやり取りがあり、このキノコを採取してきたかみさんのおじさんのはなしに興味津々。
好奇心がむらむらとわきあがった私は、このキノコ名人でもあるおじさんに、ムキタケ狩りの教えを乞うたのでした。
数日後の早朝。
小雨の中おじさんと出かけた山中にて、ほら!!!鈴なりのムキタケの群生地だぁぁぁぁぁぁ!!!
この森の中、ムキタケだらけ。今年は猿も食べにこないほどだとか。欲深い私はもう大興奮だったのですが…。
こうしたキノコの大発生には必ず裏があります。
このムキタケは、ナラの枯れ木に発生するキノコで、通常はこのように群生することはあり得ないキノコです。
でも、昨今、日本の里山で問題となっているナラ枯れがあらゆる生態系に被害(ナラ枯れによりどんぐりが出来ず、熊が里に下りてくるとか)を与えていますが、この害虫被害により、立ったまま枯れてしまったナラの森にキノコが大発生した。というわけなのです。
キノコ類は枯れ木に菌をめぐらして、朽ち果てるまで養分を吸い取ります。
そして、最期は大地にもどるわけです。
これはきっと、自然が大地への循環を促進させている動きなのでしょう。
だから、我々はその点を理解して、ありがたやーと森の恵みをいただかなくてはなりません。
ちなみに、写真→ はキノコハンターのおじさん。
ハンティング道具はもちろんオリジナル。釣りざおの先に鎌が結わいつけられ、どんな高い場所にあるキノコもGET可能。
こういう知恵がもう、たまりません。
おかげさまでこんなにたくさんのキノコを採りました。
ただ、このキノコ、写真を見てお気づきの方もいるかもしれませんが、サルノコシカケにもよく似ています。が、なにより毒キノコのツキヨタケに類似しているので要注意。(日本での毒キノコ中毒例の半数以上がツキヨタケといわれるほど)採集には名人の同行があったほうがよいと思います。
なめこってこんな風に自生してるんですよ。
by gugublog
| 2010-12-03 00:56
| Trip